紅茶のイメージが強いフレンチプレス。実はコーヒーの器具として開発されたのはご存知ですか?
日本ではペーパーフィルターでのコーヒーの淹れ方が主流ですが、最近スペシャルティコーヒーの発展とともにフレンチプレスでのコーヒーの淹れ方もまた人気が出ています。
お湯を入れて数分待つことで、安定した味を抽出することができます。
そのため、朝の忙しい時間にトーストを準備しながら、美味しいコーヒーを淹れることができる便利なコーヒー器具です。
今回はそんなフレンチプレスの抽出方法をポイントを混じえて紹介していきます。
コーヒーの淹れ方の前に「準備」するもの
フレンチプレス でのコーヒーの淹れ方は、ペーパーフィルターに比べ、準備するものも少なく簡単です。
- フレンチプレス
- カップ
- スケール(計量器)
- コーヒー豆(中細挽きの粉)
- タイマー
フレンチプレスでのコーヒーの淹れ方は「浸漬式」と言われる手法のコーヒーの淹れ方です。コーヒーの粉がお湯に浸かっている状態で抽出行う方式です。
フレンチプレスでのコーヒーの淹れ方の特徴は抽出技術による影響が少なく、フィルターがステンレス製であることが多く、豆由来の味わいが強く、ダイレクトに味が出ることにあります。
コーヒーの淹れ方に合う「豆の種類」
フレンチプレスでのコーヒーの淹れ方はその味わいの強さゆえに、好みがわかれやすく、コーヒー豆の種類もその味わいを大きく左右します。
ステンレスのフィルターはコーヒー豆の油分が出やすく香り成分が強く出ます。
深煎りのコーヒー豆だと、苦味などがダイレクトに出やすいです。
そのため、オススメとして浅煎り〜中煎りのコーヒー豆の方が香りが引き立ちます。
挽き目は、中挽き~中粗挽きにします。
ペーパーフィルターとは違い、ステンレスフィルターは細かい微粉を通すため、粗めに挽くのが一般的です。
コーヒーの淹れ方で一番重要な「分量」と「時間」
フレンチプレスでのコーヒーの淹れ方は技術を必要としない分、コーヒー豆の「量」と「時間」がより重要です。
今回はコーヒー豆12g、お湯160ccを使用します。
抽出時間は4分が目安です。
お好みにあわせて、軽めであれば3分、濃いめであれば5分がオススメです。
それ以上、時間をおいても良い成分は抽出されにくく、渋くなります。
コーヒーの淹れ方の「手順」
技術が必要のないコーヒーの淹れ方であるフレンチプレスですが、いくつかポイントはあります。
①フレンチプレスを湯煎して温める
器具が冷たいままだと、お湯の温度も下がるため抽出温度も下がり、しっかりとしたフレーバーが出にくくなります。
また、抽出後のコーヒーも温度が下がりやすくなるため、器具を温めておくことをオススメします。
②コーヒーの粉を計量して入れる
メジャースプーンもしくはスケールを使用して、12gのコーヒーの粉をフレンチプレスの器具に直接投入します。
③お湯を杯数分に合わせて入れる
投入したコーヒーの粉にしっかりお湯が行き渡るように、お湯160ccを投入します。
投入と同時にタイマーをスタートします。
お湯を投入する際、粉と湯が混ざるように攪拌しながら注ぐことで、しっかりとした抽出ができます。
深煎りのコーヒー豆は特にガスを多く含んでいるため、空気槽の層ができ、混ざりきっていない場合があります。その場合、お湯を入れた直後にスプーンなどでかき混ぜることにより、抽出効率が上がります。
(※後半に行っても、抽出時間がとれないうえ、微粉が舞い上がり質感を損なうことにつながります)
④プランジャーを上げたまま、取り付ける
蓋の上部にあるプランジャーを上げたまま、蓋をセットします。
⑤プランジャーを押し下げる
プランジャーを押し下げる時は、時間をかけてゆっくりと沈んだ微粉を舞い上げないようにゆっくり真っ直ぐ押し下げます。
これで抽出完了ですが、カップに注ぐ際もゆっくり注いでください。
急に傾けたり、傾けすぎたりすると微粉が舞い上がります。
コーヒーの淹れ方のまとめ
フレンチプレスでのコーヒーの淹れ方は、他の抽出方法に比べ、コーヒーの油分も同時に抽出されます。
画像のように、フレンチプレスで抽出されたコーヒーは冷めてくると表面に白く油分が出てきます。
コーヒーの油分はフレーバーを多く含んでいるいるため、スペシャルティコーヒーにおける特徴的な風味や香りを楽しんでいただくにはオススメです。
様々なコーヒーの抽出方法があり、「素材」×「器具」でコーヒーの味わいは本当に変わります。その中でお気に入りの一杯が見つかるといいですね♪