コーヒー豆の種類と味の特徴

カフェでこのコーヒー美味しいなと感じた時、
「どんな種類のコーヒーなんだろ」と気になったことはありませんか?

普段、何気なく口にしているコーヒーも様々な品種があります。
品種の面だけでも、ワールドコーヒーリサーチという研究機関で
代表的に取り上げられている数は約50種類あります。

さらに、一つの品種が一つの地域だけで栽培されているわけではないので
「地域」と「品種」という組み合わせだけでも多くの「種類」があります。さらに、「精選方法」や「焙煎度」などによって味わいは変わります。

コーヒー豆の種類 焙煎度と産地編
コーヒー豆の種類

その経過を経て、私たちが一つのカップの中で、口にすることになります。
今回はその中でも「焙煎度」と「産地」についてみていきたいと思います。

コーヒー豆の種類(焙煎度編)

まず、「焙煎度」についてです。
どんなコーヒー豆の種類でも焙煎度が適切でなければ美味しいコーヒーにはなりません。

自分の好きなコーヒー豆がわからないとい方は
まず焙煎度について知っていただくと、好みを把握でき、楽しいコーヒーライフを送ることができるかと思います。

日本のコーヒー豆屋さんで見かける焙煎度は
「浅煎り」 「中煎り」 「深煎り」の大きく3つに分類されていることが多いです。

「浅煎り」は、苦味は少なく、酸味が強い傾向にあります。
「深煎り」は、酸味は少なく、苦味やコクが強い傾向にあります。
「中煎り」は、そのバランスをとった中間といったところです。

さらに、中煎りから少し深く焙煎をした「中深煎り」と表記されたコーヒー豆もあります。

では、この焙煎度はどのようにして定められているのか。
コーヒー専門店によって、原材料は同じでもこの焙煎度の捉え方などによって
同じ「中煎り」でも味が異なることがあります。

それを統一するように広く定着している方式が
焙煎されたコーヒー豆の明度を測ることで、
コーヒー豆の焙煎度は大きく8段階に分類する方法です。

コーヒー豆の種類(焙煎度)
コーヒー豆の種類(焙煎度)

左上から右に向かって順番に

  • 「ライトロースト」
  • 「シナモンロースト」
  • 「ミディアムロースト」
  • 「ハイロースト」
  • 「シティロースト」
  • 「フルシティロースト」
  • 「フレンチロースト」
  • 「イタリアンロースト」

このように分類されます。

味わいに関しては先ほどと同じです。
3段階の分類としては、以下のように含まれます。

  • 「浅煎り」=「ライトロースト」「シナモンロースト」
  • 「中煎り」=「ミディアムロースト」「ハイロースト」「シティロースト」
  • 「深煎り」=「フルシティロースト」「フレンチロースト」「イタリアンロースト」

上記のように焙煎度合いを把握しておくと
自分の好みの味を専門点などで相談することができます。

コーヒー豆の種類(産地編)

次に、コーヒー豆の種類としてあげられるの「産地」です。
コーヒー好きの方には「どこどこの国のコーヒーが好き」という方は多いのではないでしょうか。

コーヒー豆の種類(産地編)
コーヒー豆の種類(産地編)

現在、コーヒー豆を収穫するために、
コーヒーのキは約70ヵ国で栽培されていると言われています。
コーヒーベルトと呼ばれる赤道近辺の国で栽培されている
コーヒーのキですが、日本でも沖縄・石垣島や鹿児島・徳之島でも現在、栽培されています。

国産コーヒー豆はまだ生産量が少なく、
流通しているコーヒー豆はほぼありません。

国際コーヒー機関(ICO)によると、
2018年度のコーヒー生産量はブラジルが1位、ベトナムが2位、コロンビアが3位、インドネシアが4位、エチオピアが5位です。

日本へと輸入されるコーヒー豆も
年度によって変動はありますが、2018年度は同様のようです。

世界最大の生産国「ブラジル」

言わずと世界最大の生産国ブラジル。
南米大陸の約半分を占める大きな土地の中でも、
「テーラ・ロッシャ」と呼ばれる肥沃な土壌でコーヒー栽培に適した地域があり、酸味と苦味どちらにおいてもバランスが良く、クセがない味わいです。
そのバランスの良さからブレンドのベースに使われることが多く、
焙煎度も幅広く、多くのコーヒー屋さんで扱われています。

ユニークな飲み方をする「ベトナム」

ベトナムと言えば、コンデンスミルクを入れて飲む「ベトナムコーヒー」
ベトナムコーヒーは好きという方は多いと思いますが、ブラックで飲まれたことのある方は少ないとも思います。

その理由として、ベトナムで生産されている
コーヒー豆の種類は「ロブスタ 」という品種が大半を占めており、
苦味のパンチが強く、それ単体での飲用は不向きとされてきました。
そのため、現地の方はコンデンスミルクを入れて飲むベトナムコーヒーが飲み方が広まったわけです。

日本人の好む味として根強い「コロンビア」

焙煎度と淹れ方により、力強い酸味と甘さを醸し出すコロンビア。
コーヒーの栽培に適した気候に加え、急斜面が多く機械収穫が困難なため、
手摘みによる丁寧な収穫と徹底した品質管理がなされています。
先物市場でも「コロンビアマイルド」というコーヒー豆の種類として取引されています。
老舗珈琲専門店でも、お湯の温度を低くして心地よい酸味と甘さを引き出す抽出が多くなされます。

独特な気候からなる「インドネシア」

約17,000連なる島とその独特な気候のインドネシアでは、
ベトナムの同じ「ロブスタ」というコーヒー豆の種類が多くを占めます。
しかしながら、インドネシアでは「アラビカ」というコーヒー豆の種類も少数ながら栽培されており、その独特で力強い味わいから根強いファンもいる生産国です。

コーヒーの起源「エチオピア」

「アラビカ」の原産地とされているエチオピア。
日本でも有名な「モカ」というコーヒー豆の種類に代表されるように爽やかでフルーティーな味わいです。非常に香りが良く、ティーライクな味わいが感じられます。

コーヒー豆の種類(焙煎度×産地)

コーヒー豆の産地に対して、
焙煎度が変わることにより、味わいは大きく変化します。

「焙煎度」×「産地」によって、コーヒー豆の種類は無数に広がります。

ただ、コーヒー豆の種類により、適切な焙煎が異なります。
それに加えて、嗜好性の高いものなので、ご自身の好みによって、好きなコーヒー豆の種類も違うと思います。

今回、ご紹介した産地も多様化しているコーヒー豆の種類の中では、
ほんの一部です。また追ってご紹介していければと思います。

その中で、お好みのコーヒー豆の種類が見つかるといいですね。

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